2012年04月15日

ネフローゼ症候群とむくみ

ネフローゼ症候群になると、まずむくみが生じます。

尿に多量のたんぱくが排泄されると、血液中のたんぱくが
少量となります。

血液中のたんぱく濃度が低下すると、浸透圧の作用により、
水分や塩分などが血管の外に移動してしまうため、
むくむわけです。


むくみは、足の向う脛(すね)を押したときに凹んだままか
どうかで判断できます。

むくみの程度によりますが、足のむくみを解消しただけで、
体重は、2~3キロ低くなるそうです
(とわたしは医者にいわれました)。


ネフローゼ症候群だけが、むくみを生じさせる原因では
ありません。

むくみは心臓が悪くても、塩分の取りすぎでも、運動不足
でも生じます。

むくんでいること自体がひとつの病気のサインですので、
早期に検査を受けるといいでしょう。


むくみを取るのに利尿薬がつかわれますが、これはむくみを
とるだけであって、ネフローゼ症候群の根本的治療には
なりません。


ネフローゼ症候群の食事療法として、以前は高たんぱくの
食事が推奨されていましたが、現在はこれはかえって腎機能を
悪化させると考えられています。

食事療法は多くの場合、むくみの解消のため、
塩分・水分の制限がなされます。

  


Posted by メタオ at 11:46Comments(1)ネフローゼ症候群